メルマガ・バックナンバー | 【第29回】私たちが生きている「資本主義社会」のルール




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私たちが生きている「資本主義社会」のルール


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以前、朝日新聞社が行った特集で、年収1,000万円以上の人たちの実態を調査した、「年収1千万円の研究」という特集が組まれていました。そこで語られていたのは、「この仕事内容で、この給料は割りに合わない」、「残業がしんどい」という嘆きの声でした。

 

 

 

激務すぎて、身体を壊してしまったという人もいました。「年収100万円」の時代もあり得るとささやかれる中で、年収1,000万円は超高級取りです。年収1,000万円に届いている人は、わずか3.9%しかいません(※平成25年・国税庁の「民間給与実態統計調査」調べ)。

 

 

 

世間一般から考えれば、「目標」とされることが多い金額です。それなのに、1,000万円プレーヤーたちは、幸せそうではないのです。なぜでしょうか?しかも、自分たちで幸せでない理由を言える人は少ないです。

 

 

 

「残業がしんどい」という自覚はあっても、どうすればそこから抜け出せるかがわかっていません。

 

 

 

一体なぜなのでしょうか?

 

 

 

それは、私たちが生きている、この社会のルールに気づいていないからです。そのルールに気づいていないために、知らない間に“負け”ているのです。1,000万円稼いでいても、“負け”てしまっているのです。

 

 

 

「1,000万円プレーヤーが負け組みだなんて、そんなことはあり得ない!」

 

 

 

いえ、そんなことがあり得るのです。1,000万円プレーヤーの全員が“負け”なわけではありません。このルールを知らない人が“負け”ているのです。

 

 

 

スポーツやゲームを始めるのに、ルールを聞かずにプレーをする人はいないでしょう。仮にルールを知らずに始めたら、正しい手が打てずに「ルールを知っている人」にボロ負けします。当たり前の話です。

 

 

 

初めてやるゲーム、スポーツに呼ばれたら、「どんなルールになっているの?」と、まずルールを聞きます。

 

 

 

どうすれば点が入るのか、どうすれば負けてしまうのか?

 

どうすれば点を取りやすいのか、そのためにはどんな作戦が必要なのか?

 

どうすれば点を取られてしまうのか、そのために鉄則として知っておかなければいけない事は何なのか?

 

 

 

それを聞いてからプレーを始めますし、それを聞かずに始めてしまうと相手にボロボロにやられてしまいます。受験もするときも、傾向と対策を知ります。過去の問題を研究したり、合格した人に“ノウハウ”を聞いたりして、自分が勝てる方法を学びます。

 

 

 

当たり前の話です。

 

 

 

しかし、その「当たり前」であるはずのことを、私たちは自分の労働には当てはめて考えません。

 

 

 

社会に出る前に、実社会で仕事をするときには、何をしたら“勝ち”になるのかを学ぶ人はほとんどいません。どうすれば勝てるのか、どうすれば“負け”になってしまうのか、“負け”ないためにはどんな傾向と対策を取らなければいけないのか、学びません。

 

 

 

そもそも自分にとって何が“勝ち”で、何が“負け”かも自分で知りません。というより、これらを知ろうとする発想も持っていません。

 

 

 

ルールを知らなければ、その環境の中で適切に振る舞えません。社会のルールや構造を知らなければ、望む結果が出ないのは当然のことなのです。

 

 

 

とはいっても、実社会はゲームやスポーツとは違います。ルールブックが明示されているわけではありませんし、「ルール説明の場」があるわけでもありません。

 

 

 

会社の上司が知っているとも限りません。場合によっては、定年を迎えるまで結局ルールが何だかわからなかったという人もいるのではないでしょうか?

 

 

 

資本主義社会のルールは、「経済学」から読み取ることができます。

 

 

 

今の日本は、『資本論』の理論で説明できるところが非常に多く、『資本論』を知っていることは、労働者として働くうえで、とても強力な武器になります。『資本論』は、共産主義の経済学ではなく、資本主義経済の本質を研究しているものです。

 

 

 

『資本論』からは、私たちが今生きている資本主義が、どんなルールで成り立っているのかがわかります。

 

 

 

そこから、労働者がなぜしんどい生活に追い込まれてしまうのか、なぜ企業が一生懸命に開発した商品がすぐにコモディティ(均質)になり、値下がりしてしまうのか、なぜ時代の寵児(ちょうじ)としてもてはやされた企業が、いきなりライバル企業に逆転されてしまうのか、を読み取ることができます。

 

 

 

そして、そこから抜け出す方法も読み取ることができます。

 

 

 

『資本論』を「時代錯誤でもはや使えない経済学」と捉(とら)える人もいますが、非常にもったいないと思います。実際に、私自身も『資本論』をビジネスに活用しています。

 

 

 

そして、資本主義の原則、ルールは、万人のビジネスに当てはまり、万人の働き方に応用できると考えています。

 

 

 

じつは、『資本論』のエッセンスは、3つに集約できます。次の3つを理解すれば、『資本論』の重要なポイント、また現代社会を泳ぐうえでの必須ポイントを押さえることができます。

 

 

 

ポイント①「価値」と「使用価値」の意味を理解し、その区別をすること

 

ポイント②「剰余価値」の意味を理解し、それが生まれるプロセスを知ること

 

ポイント③「剰余価値」が、やがて減っていくことを理解すること

 

 

 

この3つを欠かしてはいけません。そして同時に、学者を目指すのでなければ、この3つで十分です。この3つを理解していれば『資本論』を使いこなすことができます。