ビットコイン積立:①ドルコスト平均法 vs ②暴落待ち一括、どちらがリターンが大きい?(2026年1月時点)




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ビットコイン積立:①ドルコスト平均法 vs ②暴落待ち一括、どちらがリターンが大きい?(2026年1月時点)

いきなり結論(最重要)

  • 多くの人にとっては①(毎月1万円のドルコスト平均法=DCA)のほうが「より多くのリターン」になりやすいです。理由はシンプルで、②は「暴落が来るまで現金で待つ」時間が長くなりやすく、上昇局面の取り逃しが起きやすいからです。

  • ただし②が勝つこともあります。開始直後に大きな下落が来る(=あなたが高値づかみを回避できる)期間では、②が①を上回る場合があります(後述の実例)。

 ※2026/01/07のBTC/JPYは、Stooqの表示で概ね1BTC≒1,440万円台です。

 

 

1. まず①と②を「資産の動き」で理解する

① DCA(毎月1万円ずつ買う)

  • 毎月1回、同じ金額(1万円)でBTCを買います。

  • 高い月は少ししか買えず、安い月は多く買えるため、結果として平均購入単価が平準化されます。

 

 

② 暴落待ち一括(毎月1万円貯金→暴落で全額買い)

  • 暴落が来るまで毎月1万円を現金で貯め、暴落が来たら貯金分を一括でBTC購入します。

  • 「安く買えたら強い」一方で、暴落が来ない(または思ったより浅い)期間はずっと現金のままになり、上昇相場を取り逃します。

 

 

2. 今回のシミュレーション条件(あなたの①②を“ルール化”)

 「暴落」は人により定義が違うので、初心者でも再現できるように次のように決めました。

  • 価格データ:StooqのBTC/JPY日足(終値)を使用(2010年~2026/01/07まで取得可能)。

  • 毎月の拠出:その月の最初にデータが存在する日に1万円を入金したとみなし、①は即購入、②は現金として積み立て。

  • 売却はしない(期末の評価額=BTC評価額+現金)。

  • 手数料・スプレッドの簡易近似:買付ごとに0.5%コスト(取引所・販売所・スプレッドで変動するため、あくまで比較用)。

 

 

②の「暴落」判定ルール(重要)

  • 前回の買いからの“直近高値”を追跡し、高値から30%下落した最初の日に、貯めた現金を全額で買う(買ったら高値基準をリセット)。

  • 追加で、暴落定義を20%・40%に変えた感度分析も示します。

 

 

3. 結果(①と②のリターン差はどれくらい?)

以下は2026/01/07の終値で評価した結果です(単位:円)。

期間 投資総額 ①DCA 最終資産 ②暴落待ち(30%)最終資産 差(①-②) ②未投資の現金 ②買付回数
過去3年(2023/01~) 370,000 777,024 573,602 203,422 90,000 2
過去5年(2021/01~) 610,000 1,629,675 1,514,898 114,777 90,000 8
過去7年(2019/01~) 850,000 5,902,489 4,590,942 1,311,547 90,000 10
過去10年(2016/01~) 1,210,000 45,927,638 38,851,677 7,075,961 90,000 19

読み方:

  • ②は「暴落が来るまで待つ」ので、期末時点でも現金が残りやすい(上の例だと各期間で9万円残存)。これは“安全”でもありますが、BTCが上がり続ける局面では機会損失になります。

  • 同じ投資総額でも、今回の条件では多くの期間で①が優勢でした。

 

 

4. なぜ②は負けやすいのか(初心者向けに超具体例)

 ②は「安く買う」こと自体は正しい発想です。負けやすい理由は次の2つです。

  1. 暴落の前に上がることが多い
     BTCは大きく上げ下げしますが、上昇→下落の順で来ることが多く、待っている間に価格が上がると、同じ1万円で買えるBTC量が減ります。

  2. “暴落”は後から見ると簡単、前から見ると難しい
     30%下落を待つと、近年でも「その水準まで落ちずに反発」して買えない期間が出ます。過去3年の40%ルールでは、最終的に一度も買えず貯金だけが残る結果になりました(上表の感度分析の一部)。

 

 

5. 暴落定義を変えるとどうなる?(感度分析)

 同じ期間でも「何%下がったら暴落とみなすか」で②の成績は大きく動きます。

  • 過去10年(2016/01~)の②最終資産
     20%:39,829,835円/30%:38,851,677円/40%:9,909,770円

  • 過去5年(2021/01~)の②最終資産
     20%:1,429,330円/30%:1,514,898円/40%:1,105,448円

 結論:「深い暴落だけ狙う」ほど、買えない期間が伸びて成績が悪化しやすい一方、「浅い暴落」だと買付回数が増え、①に近づきます。

 

 

6. それでも②が勝つ“実例”はある(ただし条件つき)

 今回の30%ルールでも、開始が局所的な高値付近だと②が勝つ期間があります。例:

  • 開始:2013/12 → 2026/01/07
     ①:132,613,624円/②:135,207,226円(②が約+259万円)

 ただし、これは「その直後に大きく下がる」ことを結果的に利用できたケースです。現実にはいつが高値かは事前に確定できないため、②を主戦略にすると「待ち続けて買えない」リスクが残ります。

 

 

7. 初心者が“期待値”を上げる現実解(おすすめの型)

 迷うなら、次の折衷が実務的です。

  • コアは①(毎月1万円DCA)で“市場に居続ける”

  • 余力がある月だけ、②の発想で
    「前月比で大きく下がった/ニュースで急落した」などの局面に追加で少額買い(“一括全額”にしない)

 これなら、①の強み(取り逃しの少なさ)を残しつつ、②の強み(下落時に多く買える)も部分的に取り込めます。

 

 

8. 最後に:結果を過信しないための注意点

  • これは過去データの検証であり、将来の利益を保証しません

  • 実際のコスト(販売所スプレッド、手数料、入出金、送金、税金)は取引所や状況で変わります。

  • 日本では利益確定時の課税(雑所得等)が絡むため、積立は「長期で売らない前提」と相性が良い一方、出口戦略も重要です。

 

 

9. 「リターン」を数字でどう見るか(初心者向け)

 ここでは、次の2つを同時に見ます。

  • 最終資産(円):期末の評価額(BTC評価+現金)

  • 投資倍率:最終資産 ÷ 投資総額(例:2.0倍=元本の2倍)

 例:過去5年の①は 1,629,675 ÷ 610,000 ≒ 2.67倍

 同じ期間の②(30%)は 1,514,898 ÷ 610,000 ≒ 2.48倍

 「どっちが得か」は、この倍率と、途中のブレ(メンタル負荷)で判断すると迷いにくいです。

 

 

10. ②の“上級者向け”落とし穴(表面上は気づきにくい)

 ②は一見「賢い」ですが、次の罠があります。

 

 

(1) キャッシュドラッグ(現金待機の機会損失)

 BTCが長期で上昇している局面では、待機している現金は増えません。

 「暴落を待つほど勝てる」は直感的に魅力的ですが、上昇相場が長いと、買い場が来る前に置いていかれることがあります。

 

 

(2) 暴落の基準が“後出し”になりやすい

 実際には、人はこうなりがちです。

  • 20%下落「まだ早い」→ 30%下落「もっと落ちるはず」→ 40%下落「恐くて買えない」
    この心理が入ると、②はルールが崩れて永遠に買えない戦略になります。

 

 

(3) “一括全額”は買った直後の下落耐性が弱い

 暴落中はさらに落ちることも普通です。

 一括は平均取得単価が下がりやすい一方、買った翌日に-10%などが来るとメンタル的に折れやすく、途中でルールを破る原因になります。

 

 

11. ①の落とし穴(こちらも知っておく)

 ①にも弱点はあります。

  • 右肩上がりが長いほど強いが、長期停滞(レンジ)が続くと「増えない期間」が長い

  • 毎月買うので、販売所スプレッドが大きいサービスだとコストが積み上がる

  • 価格が急騰した月も買うため、短期目線だと「高値で買ってしまった」感覚が出やすい

 ただし、①の強さは「続けやすさ」「機械的に実行できること」です。初心者が最大化すべきは、しばしば“理論上の最高利回り”より継続できる確率です。

 

 

12. 自分の条件で再現するためのチェックリスト

 あなたが実際に①②を比較するときは、次を埋めると判断が早くなります。

  1. 取引所:販売所か取引所か(スプレッド差)

  2. 1回あたりの総コスト:買付手数料+スプレッド+送金手数料(必要なら)

  3. 暴落の定義:

    • 直近高値から○%下落?

    • 1週間で○%下落?

    • ニュースで“暴落”と言われたとき?(これは再現性が低い)

  4. ②で「買えない期間」が続いたときのルール:

    • 6か月買えなければ半分だけ買う等、救済ルールを入れるか

  5. いつ評価するか:5年・10年など、長期で揃える

 

 

13. 結論をもう一度(迷ったらこれ)

  • 期待値(平均的に勝ちやすい)で選ぶなら①

  • ②は「当たれば気持ちいい」が、当てに行くほど外しやすい

  • どうしても②をやるなら、暴落定義と救済ルールを紙に固定し、感情で変えないこと。

 以上、2026/01/07までのBTC/JPYデータを用いた比較でした。

 

 

14. 実務の注意(コスト・税金・保管)

  • コスト:販売所は「手数料無料」でもスプレッドが広いことがあり、月1万円の小口では差が出やすい。取引所形式の指値/成行や、積立サービスの約定レートを必ず確認。

  • 税金:日本では暗号資産の売却益・交換益が課税対象になり得ます。積立中は“売らない限り”課税が顕在化しにくい一方、利確するときに税率が跳ねる可能性があるので、出口(いつ・いくら売るか)もセットで考える。

  • 保管:長期なら、取引所に置きっぱなしのリスク(倒産・出金停止・不正アクセス)を理解し、必要に応じて自己管理ウォレットや分散保管を検討する。

 

 

15. FAQ(よくある疑問)

  • Q:②で“全額”が怖い。→ A:全額の代わりに「暴落で貯金の50%だけ」「残りは次の下落で」など分割すると、買った直後にさらに下がっても続けやすい。

  • Q:今は高値?安値?→ A:未来の高値/安値は断定できないので、迷うなら①で始め、②の追加買いは“ルール化”して小さく試すのが安全。

 

 

16. ②の最小ルール例(1行版)

 「直近の高値から30%下落したら、その時点の貯金を全額買い/買ったら高値を更新するまで待つ」と固定すると、少なくとも“後出し変更”を減らせます。

 (注)条件を少し変えるだけで結果は反転し得ます。始める前にルールを書き、感情で変更しない仕組みにして下さい。継続が最大の武器ですきっと!